大好きなギターヒーロー、ブルーズギターマスター塩次伸二氏が2008年10月19日、午前0時20分、永眠・・・なんともやり切れない。70年代に初めて京都から東京にやってきたウエストロードブルースバンド。記憶によれば代々木辺りにあった「イチゴの目覚まし時計」というライブハウスだったと思う。今のジロキチ程のスペースにまるで満員電車状態のお客。オープニングはサンホセだ。もう、大興奮だったのを覚えてる。それからずっとずっと塩次伸二氏を追い掛けてきた。あのクリーントーン。誰にも真似できない。美しいブルースギターなんて表現は変だけど、本当に美しい。
ウエスト解散直後は京都拾得まで氏のライブを観に行ったこともあった。当時はブルースから遠ざかったこともあったが、それはその後にまたブルースに戻ってくるための道程だったと思う。
ギターリストとしても正に職人と呼ぶにふさわしい。あまり知られてないかもしれないが歌謡曲の歌手のバックで紅白にも出演している。ジャンルを問わず色んなアーティストのレコーディングにも参加。変わったところでは石田純一、内田有紀、SMAPなど。どんなアーティストのバックでも、塩次伸二の音を出していた。この辺りはマニアックな友人がいてかなりの音源を聴いた。正に職人!
2004年頃にギターを再開した頃から、たまに東京でやる氏のライブを観に行って力をもらっていた。
昨年くらいからは、顔も覚えていただきライブ会場でも氏の方から話しかけていただいたり。何と言っても嬉しかったのはブルースパワーLPに全員のサインが揃ったことだ。なんともミーハーだが、昔はウエストのメンバーは皆怖くて近づけなかった。
昨年にはCDも2枚発売、ギター教室も東京で開校、ライブの本数も半端ではなかった・・・今思えば何か嫌な予感がしていた。
あまりにも自分の中で失った物が大き過ぎる。
もうライブもしばらく観にいけない。だって、行く意味が無い。塩次氏が居ないんだから。
でも、自分の中でずっと生き続けているし、沢山残してくれた音がある。
ブルーズギターマスター塩次伸二さん、本当にありがとう。マスターはいつまでも私の青春、憧れです。これからもずっとマスターの残した音を聴き続けます。